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T92 240mm自走榴弾砲 : ウィキペディア日本語版 | T92 240mm自走榴弾砲
T92 240mm自走榴弾砲とは第二次世界大戦中にアメリカ合衆国で開発された自走砲である。同じくM1 8インチ砲を搭載したものがT93自走砲として開発された。どちらもごく少数しか生産されず、またこれらが投入される前に戦争は終了した。 == 経緯 == 牽引式のM1 240mm榴弾砲はその自重により運用が難しいものだった。M4シャーマン中戦車の車体に155mm榴弾砲を搭載した経験が示したことは、T26E3重戦車(公式には1945年3月にM26パーシングと命名された)の車体上におそらく搭載可能なこと、また同一の車体を用いて計画される「重戦闘チーム」の一部として、M1 8インチ砲も搭載可能と予測されたことだった。このうち後者に付与された呼称はT93自走砲である。この計画の他の構成車輌はT26E5突撃戦車、T84 8インチ自走砲となる予定だった〔Chamberlain & Ellis, ''British and American Tanks of World War II'' Arco Publishing 1969 p161 〕。 両側面に7個の転輪を付与するため、転輪を1つ追加したことで車体の延長が必要となった。駆動輪もまた車体前方へと移動させられた。 1945年3月、4両の試験車輌の限定的な調達が実施され、最初の車輌はこの年の7月に仕上げられた。総計で5両のみが生産された。2両のT93自走砲は9月に完成した。第二次世界大戦終結により、全ての契約が打ち切られた〔Chamberlain & Ellis p161〕。
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